「価格も勉強します」と呼ばれて行ったら高くなった中古車

本日はEさまにご来店いただき、
クラッチマスターの交換を承りました。

経年劣化により、クラッチペダルとの嵌合部にある樹脂の爪が折れ、
ペダルを踏んでもクラッチが切れない状態に(;^_^A

しかも大阪で壊れたらしく、
咄嗟に機転を利かせてタイラップで応急修理し、
広島まで戻ってこられたそうです。

リカバリーできたから良かったものの、
珍しく、しかも困るトラブルでしたね(;^_^A

日曜日にお預かりしたスイフトスポーツも、
前後のブレーキパッドをENDLESSの低ダストパッドへ交換。

工場長とオーナーさんに相談した結果、
想定していたほど偏摩耗が進んでいなかったため、
今回はローター研磨を行わないことになりました。

MさまのNDロードスターは
左右ともフルバケットシートへ交換してありますので、
車検用書類の準備も進めました。

このようにライトと鏡とスマホのカメラを駆使して、
ヒィヒィ言いながらシールの記載内容を確認します。

頑張って記載内容を控え、
BRIDEさんへ車検用書類の発行を依頼しました。

そして、ここ最近で一番ムカついたこと

今日は大変ムカつくことがありました。

広島市内の高級車販売店が運営する中古車店舗から
とある車を用意するため、業販の打診をしたのですが断られました。

それでも、どうしてもその車が欲しいとのことでしたので、
購入希望者本人の個人名義で
一般のお客さんとして購入することになりました。

販売店からは、

価格も勉強しますから、一度ご来店ください

と言われたそうです。

それなら少しくらい安くしてもらえるのかなと思い、
わざわざ店舗まで出向いて見積もりをお願いしました。

そして持って帰ってきた注文書を確認すると……

ネットに掲載されていた支払総額より
約4万円高くなっていました。

勉強する方向が逆じゃない?(笑)

おまけに注文書の内訳を確認すると、
見慣れない費用が計上されていました。

車両管理料 98,600円

僕も長いこと車屋をしておりますが、
この約10万円もする「車両管理料」が
具体的に何を管理するための費用なのか分かりません。

車両管理料が98,600円だからといって、
掲載価格からそのまま98,600円高くなったわけではありません。

税金や登録費用など、注文書全体の内訳が変わっているため、
実際の総額はネット掲載価格より約4万円高くなっています。

しかし、価格を安くするような話で来店を勧められ、
実際に出てきた注文書がネット掲載価格より約4万円高ければ、
普通は「おかしい」と思いますよね。

僕が中古車情報サイトで確認したときは、

車両本体価格 128.8万円
支払総額 138.0万円

と表示されており、その証拠も残っています。

ところが、実際に持ち帰った注文書の総額は
そこから約4万円高くなっています。

県外登録や陸送、購入者が希望したオプションなどであれば、
支払総額とは別に費用が発生することもあります。

しかし今回は、何も追加でお願いしていません。

さらに、登録手続代行費用などの区分が見当たらず、
その代わりに

「車両管理料98,600円」

という、内容のよく分からない項目が入っています。

販売店へ電話をして、
ネットの支払総額と違う理由を確認すると、

ネットに掲載していた価格に、諸費用の値上げ分が反映されていなかった

との説明でした。

いや、知らんがな(笑)

しかも今回は、

価格も勉強しますから来店してください

と言われて店舗まで出向いています。

それでネット掲載価格より高い注文書が出てくるとは、
誰が想像するでしょうか。

2023年10月から、中古車の販売価格表示は
「支払総額」に変更されています。

よく「法律が変わった」と言われますが、
正確には自動車公正競争規約の改正によるものです。

支払総額とは、車両価格に
その中古車を購入するために最低限必要な諸費用を加えた価格です。

もちろん、

  • 県外登録
  • 購入者が指定した場所への納車
  • 購入者が希望したオプション

などについては、別途費用が発生する場合があります。

一方で、販売店が中古車を商品として販売するために
当然必要となる納車準備や通常の仕上げ、
必ず実施する点検・軽整備などの費用は、
本来、車両価格に含めて表示するものとされています。

詳しくは、
自動車公正取引協議会の「中古車の支払総額」についての説明
に記載されています。

支払総額表示へ変更された目的の一つは、
安い価格をネットへ掲載して来店を促し、
商談時に必須費用を追加する販売方法を防ぐためです。

人間が入力するものですから、
ネットの掲載価格を間違えること自体はあるでしょう。

本当に単純な掲載ミスなら、
商談前に事情を説明して価格を訂正し、
その価格でも購入するかどうかを
お客さんに判断してもらえばよいと思います。

しかし今回は、価格の間違いについて
最初から説明があったわけではありません。

むしろ、

価格も勉強しますから来店してください

と案内されています。

そして店舗へ出向いたあとに
掲載価格より高い注文書が作られ、
こちらが金額の違いを指摘して初めて

諸費用の値上げ分が反映されていなかった

という説明が出てきました。

百歩譲って、
ネットに掲載した諸費用が間違っていたとしましょう。

でも、価格を勉強すると言って呼んだのなら、
少しくらい値引きしましょうよ。

これでは納得できませんよね。

さらに、注文書には
「車両管理料98,600円」という
内容の分からない項目まで入っています。

この車両管理料が具体的に何の費用なのか、
注文書を見ただけでは判断できません。

僕としては、そんな説明をされた販売店、
それも、こちらが同業者と分かっていながら
このような注文書を出し、金額の違いを指摘されて初めて
掲載価格の間違いを説明するようなお店からは
買ってほしくないと思います。

しかし、本人はどうしてもその車が欲しいそうで……

惚れた弱みとは恐ろしい(笑)

電話での説明は録音してありますし、
注文書や掲載ページのURLも保管しています。

販売店名を公表するつもりはありません。

ただ、こうした販売方法は
中古車業界全体の信用を落とす原因になります。

「価格も勉強します」と言われて来店したのに、
事前の説明もなくネットの支払総額より約4万円高くなり、
そこには約10万円の車両管理料が入っている。

そして、その理由を確認すると、

ネットの掲載価格に、諸費用の値上げ分が反映されていなかった

と言われる。

同じ車屋として、これはさすがに腹が立ちます。

そして当店も、こうした販売をする大型店舗と
日々、同じ中古車情報サイトの支払総額で比較されています。

中古車情報サイトで気になる車を見つけた場合は、
商談へ行く前に掲載ページを保存しておくことをおすすめします。

  • 車両本体価格
  • 支払総額
  • 保証や整備の条件
  • 掲載されている諸費用
  • 掲載ページのURL
  • 掲載番号
  • ページ全体のスクリーンショット

商談が始まったり売約済みになったりすると、
掲載ページが削除されることがあります。

また、注文書に見慣れない費用が入っていた場合は、
その費用が何のためのものなのか、
必ず支払わなければ購入できないものなのかを確認しましょう。

支払総額とは、
お客さんが中古車の価格を比較するための表示です。

「掲載価格を間違えていました」で
簡単に金額が変わるのであれば、
何のための支払総額表示なのか分かりません。

と・に・か・く、凄くムカつくし、
真面目にやっているのが馬鹿らしくなります。

まあ、それでも同じような車屋だと思われたくないので、
当店はこれからも真面目にやるしかないんですけどね(笑)

【N-performance からのご案内】
当店は、広島県東広島市でマツダ・日産スポーツカーを中心に、
整備・チューニング、板金、車検などに真剣に向き合う完全予約制のプロショップです。

自動車特定整備事業 認証工場 3H-2825

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弊社では新たに社員募集をはじめました。

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ブログ著者

株式会社エヌパフォーマンス
代表取締役 吉田 雄三

車が好きでこの業界に入り、ディーラー勤務を経て「お客様に本当に安心して喜んで頂けるサービスを提供したい」という想いから独立しました。
資金も設備もないところから自宅ガレージで始め、7年かけてようやく理想の工場を形にすることができました。
開業当初から変わらないのは、
**一台一台を自分の車のように扱う**
**お客様の悩みを自分に置き換えて考える**
という姿勢です。

派手なことはできませんが、「丁寧に見てほしい」「安心して任せたい」そんなお客様に選ばれるお店でありたいと思っています。

弱点は事務員さんで、いつも尻を叩かれております。

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